ジンを楽しみ ジンで遊ぶ

ジン(酒)そのものを味わっています。国内外のジンを紹介するとともにジンで色々遊んでいます。

島の地酒 「ショリゲル ジン」 スパニッシュロンドン

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 ボタニカルとしてジュニパーベリーしか使っていないジン!、ハードボイルドだ!と思ってみたらこのボトル。ラムとかテキーラとかのイメージ(取っ手もついている)。しかも、スペイン。トロピカルなジンが入っていても不思議でない。

 スペインの地中海側に浮かぶメノルカ島、かつて、イギリスに占領されていた時代(18世紀)、ロンドンで流行っていたジンを蒸留製造したのが始まり。兵士達は、遠く離れた地で、母国の酒に想い焦がれたのだろう。

 スペイン領となった後も、島を代表する酒として受け継がれ定着していった。中味と外観の違和感も、この歴史から頷ける。メノルカ島は、リゾート地として知られ、20世紀初頭にXORIGUER(ショリゲル:風車の名前)として販売されるようになった。

 クラフトジンとして紹介されることもあるが、ロンドンジンを起源とする、古くからの「地酒」と言った方が良い。島で進化する姿は、ガラパゴスを思いおこさせる。飲んでみる。確かに、ジュニパーの風味をシンプルに感じるが、意外と甘さも

 単式蒸留と言うことで、小麦の甘さを残しているのか。何となく麦焼酎に近い。先に、スペインの「ペリガンズ ジン」を紹介したが、同じような甘さを感じた。スペインのジン、最近注目さえているらしい。次に飲むスペインGINが楽しみだ。