ジンを楽しみ ジンで遊ぶ

ジン(酒)そのものを味わっています。国内外のジンを紹介するとともにジンで色々遊んでいます。

オーロラの下で飲みたい「キュロ ナプエ フィンランド ジン」

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 久しぶりの東京八重洲地下街、煎餅屋「喜八堂」に寄り、更に奥奥の「リカーズハセガワ本店」を目指す。ウイスキーなどの輸入洋酒が天井近くまでびっしりと並んでいる。100~150円で試飲もできる。さすが東京、ジンマ聖地のひとつ。

 特設されていたのがキュロ社のナプエと、樽で熟成させたコスクエ。コスクエを試飲した。正直微妙、何と説明しよいものやら・・・酸っぱい枯れ草?。何か買わなくてはと思い、なぜかナプエを抱えて新幹線に乗った。試飲の意味がない!

 2014年、当地の素材をキーボタニカルとして作られた、ライ麦ベースの北欧ジン。ナプエは蒸留所近くの村の名前、このジンを作り出した若者達の地元に対するこだわりが感じられる。地域起こしだ

 地元のボタニカルとして、生のセイヨウナツユキソウ、パーチの葉、シーバックソーン等が使われているとのこと。他にも、クランベリー、キャラウエイなど、北欧ならではの詰め合わせセットである。これがライ麦のスピリッツに加算される。

 セイヨウナツユキソウ(メドースイート)は、バラ科シモツケソウ属の多年草で、花、葉、根から甘い香りを発し、乾燥した葉は、含まれるクマリンにより干草特有の香りがあるという。最初に感じた匂いはこれか?

 バーチは、カバ(樺)ノキ、カンバなどとも呼ばれる北国の樹種、葉はサウナで使われるらしく、アーシー(earthy)と表現される土臭さがある。シーバックソーンは、グミ科ヒッポファエ属の総称で日本には野生しない。↓

 ↓馴染みがないが、「サジー」あるいは「シーベリー」と聞けばご存じの方も多かろう。ビタミンC等が豊富な健康食品として、ネットで検索すると山のように出てくる。一度植えてみたことがあるが、びろびろ伸びるし、強烈に酸っぱい。

 公式HPのテイスティングノートは翻訳が悪いのかちょっと意味不明だ。勝手に「ボタニカルの甘さと柑橘系の味わい、ライ麦のスパイシーな刺激を感じる濃厚なジン」と解釈した。初見(味)は微妙であったが、味わうほどにクセになる。