現在主流となっている(ロンドン)ドライジンの原型となっているのが、オランダの「ジュニエーブル(イェネーフル)」である。これを1689年にイギリス国王となったウイリアムⅢ世が持参?し、改良されたのがドライジンだとか。
ジンの起源は、オランダ発祥のジュニパーベリーを使った薬用酒ジュニエーブルとされる。その他にも諸説あるらしいが、成功者の家系図はあまり詮索しない方が良い。爽やかな香りのこの酒は、次第にオランダの日常酒になっていったらしい。
ネットや数冊の本からの情報しかない見ていないし、そのほとんどがコピペしたような内容なので、本当のところが良くわからない。以下、勝手読みして、適当につなげた文章なので、あまり信用しないで欲しい。
本来(当初?)の製造方法は、麦芽多めのグレーンを混合、糖化発酵させ、できた醸造酒にジュニパーベリーなどを漬け込み、単式蒸留器で蒸留する。蒸留回数が1回なので、素材の特徴が強く出る。芋や麦焼酎の作り方に近い。
現在は「ジェネヴァ」と称され、1820頃にオリジナルレシピが作られた。カクテル黄金時代のアメリカで流行したが、その後ドライジンに座を明け渡す。オリジナルレシピを復刻したとされる「ボルス ジェネヴァ」、その製法はちょっと驚き↓
↓ライ麦、トウモロコシ等を連続式蒸溜器で1回、単式蒸溜器で2回蒸溜する。これにジュニパーベリー単独の蒸溜液と、アンジェリカ、ジンジャー等のボタニカル蒸溜液を加え、さらに秘伝の材料をブレンドする。
かなりドライジンの要素を取り入れている。テイスティーは「ウイスキーのような芳醇な香りと、モルト風味の滑らかでありながら複雑で豊かな味わい」。封を切って嗅ぐ、知っている匂いだ。飲んでみた、芋焼酎だよこれ(たぶん高級な)。