ジンを楽しみ ジンで遊ぶ

ジン(酒)そのものを味わっています。国内外のジンを紹介するとともにジンで色々遊んでいます。

安かろう美味かろう「ニッカ ウィルキンソン ジン」

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 ラベルにNIKKAとあるが、アサヒビールのHPに掲載されており、ニッカのHPには無い。ウィルキンソンは炭酸で著名であるが、このジンは元々ウィルキンソンではない。ウィルキンソンの炭酸は日本生まれ、ジンはイギリス生まれである。

 アサヒがウィルキンソンの炭酸を傘下に置いた時、傘下のニッカが持っていたジンもウィルキンソンとして売り出した(たぶん)。このジンの起源は、ウイスキーで名高いベン・ネヴィスにある。このウイスキーは、ニッカのHPに載っている。

 ニッカは、ベン・ネヴィスのジンの権利を100年以上前に譲り受け製造し、アサヒはウィルキンソンの名前で販売している。ベン・ネヴィスの蒸留所では、かつてビーフィーターも作っていた。ニッカはギルビーも作っていたらしい(確証なし)。

 つまり、このジンは由緒あるロンドンドライジンで、ビーフィーターやギルビーなどと同じスタンダードジンと言って良い。日本で育ち、日本人の好みに合ったジンとなった。47.5%と37%があるが、47.5%でもストレートで飲みやすい。

 このジンの売りは安さ、720mlの47.5%でも1000円以下で手に入るし、37%は1.8㍑のペットボトルもある。ビールのスーパードライ6.0%大瓶が370円位だから、費用対(酔っぱらい)効果は良い。ちなみに焼酎大五郎25%4㍑は2100位円だ。

 しかも美味しい。公式テイストは「10数種類のハーブが織り成す、やわらかな飲み心地と香りが特徴の本格的ドライジン」。確かにオーソドックスではあるが、普段飲みのジンとしては文句ない。なんたって生まれはイギリス、ジェントルマンだ。

 ギルビージンの所で、市販のジンで素材を漬け込んだものを「コンパウンドジン」モドキとして紹介したが、これを勝手に「漬け(づけ)ジン」と名付けた。ウィルキンソンジンは、少し甘めの「づけジン」ベースとしてうってつけだ。