大手酒類4社と言われる中で、日本製クラフトジンと称して販売しているのは、今(2019.3)の所、ニッカの「カフェジン」とサントリーの「六」である。竹鶴、鳥井両氏を原点とする優れた施設と技術(伝統、人)の賜と言える。
桜の花、桜の葉、煎茶、玉露、山椒、柚子と日本ならではのボタニカル6種類を使っている。瓶の六面にはそれそれがレリーフされており、素敵なガラス工芸品と言っても良い。何か、色のついた飲み物も入れてみたい。
公式HPから抜粋すると「桜の香りや爽やかな柚子とお茶の風味、後味に感じる山椒のスパイシーさ。複層的で繊細かつスムースな味わい」。他の紹介記事では「和食にも合う」とも、世界の和食ブームに合わせ海外展開も図っている。
ワインにしても、ウイスキーにしても、今や日本の品質はトップクラス、数々の世界的な賞に輝いている。ジンも、「六」を含めて高い評価を得ているという。正式名称を「六」とはせず、「ROKU]とするのもそんな戦略か。
ちょっと薄めのホットで飲んでみた。山椒もそれほどきつくなく、全体として古風な落ち着いた感じ、ほんのり「ふわっと」甘いのは桜の葉か。カフェジンの「ロックで美味しい」キレのある美味しさとは対極的だ。色々あって楽しい。
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