NO.3は、ワイン商として有名なBBR社が300年間オフィスを構えてきたセント・ジェームス・ストリート3番地(ロンドン)に由来する。セント・ジェームスは「聖ヤコブ」のこと、歴史ある数多くの名店が軒を連ねている。銀座の三越はNo.4(4丁目)。
ただ、NO.3が世に出てから10年もたっていない。「クラフトジン」として区分されるが、このジンは、他のクラフトとは住む世界が違っている。いわゆるクラッシックなロンドンジンに溶け込んでいく。セント・ジョーンズの街並みのように。
コンセプトは、①ジュニパーが利いた、ロンドン・ドライジンらしい味を表現すること、②クラッシックドライマティーニに最もあうジンであること。深緑色の瓶の色(透明な深緑)も、刻まれる鍵のレリーフも古い窓に似合う。
本物のコルク栓、キュキュと開封。きりっと来るね~。安っぽさが全く無い。ジュニパーの効いた、どっしりとした、これぞジンという感じ。しばらくはストレート(室温)で楽しむ。何で割ろうかと思っているうちに杯を空けてしまった。
このジンの特徴のひとつは、ボタニカルが6種類であること。モンキー42の1/7である。作りも味も両極端なジンではあるが、共にうれしくなるジンである。また、この違いを楽しめるのもジンならではか。モンキー42の紹介はこちら。