バッケとは、ふきのとう(蕗の薹)の方言であり、長い冬があけ、雪の下から元気に出てくる春の喜びである。「ばっけ味噌」とか、「ばっけの天ぷら」とか、ほろ苦い味わいは北国ならではの珍味である。
バッケ25gに、ひたひたとなる程度のジン(70ml)を入れてみた。「サウスバンク ドライジン(→ここ)」と「シュリヒテ シュタインへーガー(→ここ)」を使ってみた(別々に)。冷蔵庫に半日置いて、まずは香りを。
半端でない「バッケかまり」(かまり:香りの方言)、ちょっと強烈で飲むのをためらう。かなり褐色に変化した液体を舐める。相当ガツンと来る、強烈な春だ。ジンの種類なんぞはぶっ飛んだ。
捨てるしか無いかな~と思いつつ、舐めているうちに慣れて来た。春の山菜に苦いものが多く、冬に溜まった毒を体の外に出すために、動物は苦い物を求めると言う。「デトックス効果」だ。エキスの抽出は大成功である、後は人体実験。
ひょっとしてと思って、調べたらバッケをボタニカルとして使っているジンがあった。今年、1月に販売された、秋田県初のクラフトジン「AKITA CRAFT 美 GIN」である。やっぱり北国でした。機会があったら飲んでみたいが、限定販売らしい。