ジンを楽しみ ジンで遊ぶ

ジン(酒)そのものを味わっています。国内外のジンを紹介するとともにジンで色々遊んでいます。

クラフトジンの火付け役「シップスミス VJOP」、57%は火がつく

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 あまりにも【???】なジンであるこのラベル何?。②SIP?、SHIPでない。③スミスさんが作った?。④VJOP?、VSOPでない。⑤アルコール57%?。このジン、サントリー扱いなので、これらの?を知るための情報量は比較的豊富だ。

 ①蒸留器から白鳥の頭が伸びている。このジンの製造に使われる蒸留器の上部は、その形状から「スワン ネック」と呼ばれる。首からの上を描き加えている訳だが、顔が恐い。ろくろっ首のようでもあり、日本人にとっては「お化け屋敷」かも

 ②SIPは、(味わいながら)少しずつ飲むという意味がある。③スミス(SMITH)は、熟練した職人と言うことだが、なぜ②と③をつなげたのか解らない。語呂が良くて、親しみやすいと言うことか?。「スミスさんの舟」の周りに白鳥が・・・では無かった。

 ④VJOPは‘Very Juniper Over Proof’で、ジュニパーベリーが多くアルコール度数が高い酒を意味する。シップスミスのスタンダード(42%)の倍以上のジュニパーが入っている。VSOPはVery superior old pale(超優れた古い透きとおった酒)。

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 ⑤最高のジントニックを作るために、スタンダードよりジュニパーベリーを多くする(④)とともにアルコール濃度が高いVJOPが出された。いずれにしても、この強さでは、ストレートは無理。割ること、カクテルことが前提の造り。

 2008年、ロンドンで約200年ぶりに出され、その後のクラフトジンの火付け役となったジンとされる。クラフトジンは、その地域の特徴をアピールするものが多いがこのジンの狙いは、本家ロンドンドライジンの本質・真髄を極めることか

 ちびっと舐めてみるが、強すぎて良くわからない。水を飲み飲み口に含むと、ジュニパーの風味と深みのある風格を感じる。ツワイスアップ(倍量加水)にしたが、味がぼける。やはり、カクテルにすることで力を発揮できるジンと言うことか。
※ツワイスアップのロックは良いかも

 約200台もの小さな蒸留器で醸造される。ボトルの裏にはバッチ(蒸留器)ナンバーが記載されている。00007を探そう、ロンドンだし。