ジンを楽しみ ジンで遊ぶ

ジン(酒)そのものを味わっています。国内外のジンを紹介するとともにジンで色々遊んでいます。

参りました! 別格 「ル・ジン クリスチャン・ドルーアン」

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 半年近く前に入手したのだが、何となく「もったいなくて封が切れなかった。気品、威厳、格式・・・、ちょっと畏れ多い。ジン、特にクラフトジンは、ウイスキーメーカーや、(日本では)焼酎メーカーが醸造することが多い。

 が、このジンはブランデー、しかも「カルバドス」だ。カルバドスは、いわゆる「アップル・ブランデー」であるが、フランスのカルバドス地方で作られるものしか名乗ることができない。このジンの材料もりんご。フランス語で、ポム

 カルバドス造りの老舗が、このジンを作った。りんごと言っても、酸味も渋みもある在来の加工用品種、これが独特の芳香と味をを与える。最近流行の「シードル」も、これが材料。フランスからスペイン、しかも北域の【りんご酒文化】だ。

 このジン、2015年秋発売というから、まさにクラフトジンの世代。満を持しての発売、そして満を持しての封切り。甘酸っぱいのかと思ったが、意表を突かれた。何とも表現が難しい。ベースは、ドライなカルバドス。これに、独特なボタニカルの風味が結構強烈。

f:id:cymagin:20190723213850j:plain スパイシーと一言では言えない、これまでに感じたことのない味わい。エスニック風なのだが、もっと乾いたイメージ。カルバドスの濃厚さと混ざり合う「不思議」なジン。これを表現できる言葉は見つからない。飲んでみて!

 薄めると、ちょっと生臭さを感じる。ストレート、しかも、ブランデーグラスで手の温かさを加えながら、舐めるのがお勧め。真ん中の押し型(印)、これが欠けやすくて、「訳あり」として若干安くなる場合がある(らしい)。

 個性的な味、そして、それを旨く表現できないことに「まいった~」。香りが、まだ鼻に残っている。