ロンドン、もちろんドライジン発祥の地、ビーフィーターなど、クラシックジンがある中で、クラフトジンによる新たな挑戦も見逃せない。荒廃していた「イースト地区」、今や若者、芸術家の街となり、そこで2013年に生まれたクラフトジンである。
とは言っても、ロンドンのクラフトジンは、ドライジンの基本的な路線を大切にしている。より、クラシックに近づけるか、より特徴を出していくのか。このジンは、たぶん後者。若者に受け入れられるドライジンを目ざしている。
価格設定も、クラフトにしては控えめ。ボトルはワイン用を使っているらしいし、派手な宣伝もない。が、ジンには一言あるロンドンッ子にも、それなりに受け入れられている(ネット情報)。価格もあるが、中味なのではないか。
飲んで感じたのは、胡椒「ペッパー」。説明によると、クベバと言うジャワペッパーを使用している。かつて、胡椒は金と同量の価格で取引されたとか、胡椒戦争があったとか、胡椒神話はハンパでない。
ところが、和食では胡椒がほとんど出てこない。日本のジン、サントリーの「六」でも、ニッカの「カフェジン」でも胡椒は使っていない。日本人、胡椒をどう評価して良いのかわからないのである。ペッパー警部、あなたわかる?。
もうひとつ、このジンの???なのが、ラベル。馬が逆さになっている。情報が無い!。このジンの蒸留施設が接着剤工場の跡地で、その工場で馬を使っていた名残り・・・という納得できない記事を見つけた。コメントしようがない。
今日の夕食は肉だった、で、この胡椒味ジンがすごく合った。胡椒は肉文化の中で重用されてきた物、和食ではない。ジンも食材に合わせて選ぶ必要があるのかも。馬は「うまい」、ひっくり返すと「まぃう~」。うまく、まとまった。
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