一見ブルーのボトルに見えるが、ブルーなのは中味。とは言っても、化学的な青色ではない。ちょっと緑がかった、神秘的な色合いだ。この色、ボタニカルとして使われている「イリス(アイリス)」の花の色。やはり、自然の色は奥が深い。
イリスはアヤメ属のことで、その花は、3つ目の写真(マゼランジンのHP)の右下に見て取れる。色のついたジン、かつては考えられなかったが、クラフトでは、これもアリ。ちなみに、マゼランブルーという色があるが、もっと色濃い。
フランスのジン、マゼランに思いを馳せて造られたとか。ボトルの中央に窓があり、裏ラベルの帆船をのぞき見ることができる。マゼラン自身は、航海半ばで後悔して亡くなったが、艦隊は初の世界一週を成し遂げた。
いわゆるドライジンとは違う。全くドライでない、甘味があって濃厚。コニャック(コニャック地域のブランデー)の製法で造られていると言うが、何となくコニャックさを感じる。冬になったら、ホットでも美味しく飲めそう。
ちょっと気になったこと:ボトルに大きく描かれているのは、どう見ても「サフラン」。サフランもアヤメ科(クロッカス属)で、花から色素を採るが、このジンのボタニカルとしては使われていない。大海原で、そんなこと、どうでも良いか! ストレートがお勧め