イメージしてみてください。まず、風呂桶に穀物から作った高濃度のアルコールを入れる。そこに、ジュニパーベリー等のボタニカルを漬け込む。「ドライジン」などでは、漬け込んだものを再蒸留するのだが、ここは、このまま製品に。
この製法のジンを、「コンパウンドジン」と言い、再蒸留していないので、ボタニカルそのものの風味が味わえるとされる。19世紀の禁酒時代、隠れて、バスタブ(風呂桶)でジンを造ったとされている。漬けるだけなので、秘密裏に造れる。
この「バスタブ ジン」、その手法を取り入れて、新しく造り出されたクラフトジン。もちろんバスタブで造られてるわけではないが、名前を拝借。密造酒時代の代物は、相当やばいジンであったらしいが、このジンは様様な賞を獲るくらいの一品。
ボトルも、ちょっと密造っぽいところを醸し出している。ネックのところの麻紐もワイルドだ。舐める。ドライジンとも、ジェネヴァとも全く違う。様様なボタニカルが正面に。ボタニカルの特徴を表現する「日本のクラフトジン」に近いかも。
水を脇に置きながら、ストレートで味わいたい。ここで、ふっと思う。これは、私が遊びでやっている【づけジン】と同じ様なものでないか。素材(ボタニカル)を漬けて、再蒸留しない。素材の美味しさを味わう。同じだ。
【づけジン】については、これまでの創作リストも含めて、近々紹介したいと思います。バスタブジンが【づけジン】につながるとは・・・。今宵は、風呂に入りながらの一杯ですな(ここはイメージしないでください)。