北国では、旧盆が過ぎるとミョウガが大量に出回る。茄子との味噌炒めや、鮮やかな紅色の甘酢漬け等々。生のミョウガを刻んで、ご飯の上に大量に置き、鰹節をまぶして醤油をかける(ミョウガご飯)。私は、これがないと夏が終わらない(ただ、当地ではマイナーです)。
このミョウガ、獲るのをウッカリしていると、花が出て、咲いてしまう(写真)。そもそも、ミョウガは蕾みたいなものだ。切れ目を入れたミョウガ40gに、バートンジンを100ml注いで、冷蔵庫で半日寝かせた。
ミョウガの強烈な「づけジン」になった!、かと思いきや、ほんのりとミョウガの香りがする程度。2日おいても、それほどの変化はない。つまり、この方法ではミョウガかまり(臭り)は、ジンにほとんど移らない。
漬かったミョウガを食べてみたが、生のミョウガそのもの。他の【づけジン】では、エキスが吸い取られ、残った素材は、とても食べられたものではない。が、ミョウガは頑固。でも、【づけジン】としては、ちょっと物足りない。
ネットを見ていたら、ミョウガを使ったカクテルが出ていた。やはり、爽やかさが売り。そこで、細かくきざみ、ジンに入れて見た。ちょっと青くさいが、ミョウガかまりが最高。ミョウガご飯ならぬ、ミョウガジン、鰹節も入れて見ましょうか。おかわりをしてしまった。
ジンにとって、ボタニカル(風味付け)は「薬味」みたいなもの。ちょっと顔を出してみたり、隠し味であったり。ミョウガの役割は、やはり薬味かな。庭ではカンタンが残り少ない夏を奏でる。ミョウガつながりで、ちょっとしんみりしてしまいました。妙夏。
追記:3日目に飲んでみたら、結構味が出ていた。細胞壁が壊れるまでに時間がかかるのか?、でも美味しくはない、爽やかさもない。青くさい。