ジンを楽しみ ジンで遊ぶ

ジン(酒)そのものを味わっています。国内外のジンを紹介するとともにジンで色々遊んでいます。

紀州から奇襲 貴秀「槙(まき)-KOZUE(こずえ) ジン」

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 和歌山産の柑橘や山椒に加え、「コウヤマキ(高野槙)」の葉がボタニカルとして使用されている。このジンの大きな特徴だ。コウヤマキ、自然分布の北限は福島とされているが、庭木としては、東北北部でも(少ないながら)見ることができる。

 カヤとか、ツガとかの南方系の常緑針葉樹、北国人にとって、ちょっと憧れでもある。同じ常緑針葉樹の、松とか杉などとは違う、照葉の深緑、重厚さを感じる。そんなコウヤマキが使われていると言うことで、期待感重厚

 飲んでみると、確かにこれまでに味わったことのない独特の香り口の中に広がる。ジュニパーとも違う、松ヤニ臭くもなく、杉や檜(ヒノキ)のような爽やかさでもない。それでも、何となく針葉樹っぽい。ちょっとくさいところもあり、みつきになりそう。

f:id:cymagin:20190915191450j:plain ボタニカルとしての針葉樹、杉とか檜など、いくつか取り入れられてはいるが、まだまだ少数派。ジンの基本となるジュニパーベリーが針葉樹であることを考えると、面白いのでは。「においヒバ」や、コニファーなど、素敵な香りのものも沢山ある。

 

 この分野?、色々展開ができると思っていたら、なんと同じ製造元の中野BC(梅酒で有名)から、紀州杉と紀州檜を使った「香立-KODACHI ジン」が出ていた(7月)。買わなければ・・・、幸いにも、クラフトジンとしては手頃な価格(ありがたいです)。