薩摩濱田酒造の米焼酎ベースの「クラフトジン」。蔵元からの紹介をそのまま記載します。独自の「香り酵母仕込み」製法を採用した本格米焼酎をベースに、国産柚子をはじめとした、ジュニパー・・・・7種のボタニカルを使用(一部略)。
このジンのボタニカルは、特に特徴のあるものではない。むしろ、ベースとなっている焼酎の味わいがポイント。日本のクラフトジンは、焼酎メーカーが引っぱってきている、が、地元のボタニカル、独自の製法など、その路線は異なる。
泡盛を含め、米焼酎を基本としたジンが多い。それだけに、いかに特徴を出すかはメーカーの工夫次第となる。「樹々(じゅじゅ)」、メーカーの紹介文どおり、麹の香りが際立っている。麹は、発酵の基となるが、風味にも影響する。
日本酒でも麹の香りが強いものがある。美味しくも感じるが、清酒としては精錬されていない(すっきりしない)感もある。大吟醸の「フルーティー」感とか、香りの嗜好は難しく、好みの問題になってしまう。
「樹々」の評価は難しい。好き嫌いが分かれるタイプなので、飲む人にお任せ(判断放棄)。すっきりしたドライジンを好む方は違うかな、色々変化を楽しむ方にはお勧め。私は両刀遣いなのであっても良いかな。
飲んでいたら、樹木希林さんを思いおこした。「樹々」、読み方によっては「きき」。個性の強さと親近感、相反する調和?。「そうでない方はそれなりに」、調和でしょうかね。調和が軽視されている世の中、冥福をお祈りしながら飲みましょう。