「ボンベイ サファイア」には10種類ボタニカルが使われているが、「スター」には、「ベルガモット」と「アンブレッドシード」がプラスされている。造り方にも違いあるのだろうが、この2つのボタニカルが「スター」となる要素と言える。
「ベルガモット」、ミカン科であるが、生食には適さず、オイル・香料として重宝される。様様な柑橘の交雑種らしいが、ライムは近縁種とか。紅茶のアールグレイは、ベルガモットで香り付けがされている。フレッシュな香りが特徴。
「アンブレッド」、アオイ科で、野菜のオクラに似ている。シード(種子)に、ムスクの香りがありアロマの材料ともなっている。ムスク(麝香:じゃこう)は、甘く粉っぽい香り?で、香水の代表的な素材となっている。
雄のジャコウジカ(の分泌腺)から採取されるが、現在は合成品か代用品が主体で、アンブレッドシードも一役買っている。日本の暖地で見かける「ジャコウアゲハ」など、自然界には、ムスク香のある動植物が多多知られている。
「スター」は、フレッシュで甘い香りをまとい、最高峰の(お高めの)ボンベイとなった、という訳。スタンダード「ボンベイ サファイア」と比較しながら飲んでみると、爽やかな刺激的な濃厚さが加わった感じ。高級感を感じる。
ただ、ボトルは微妙。スタイリッシュ!ですが、栓(人口コルク)はちょっと安っぽいし、簡単に抜けすぎ(乱暴に頭を持たないこと)。ラベルも、小さいシールをぺったと貼っているというレベル。せめてホログラムぐらいにして欲かったかな。
タンカレーのタンカレーTEN、ビーフィーターのビーフィータ24など、スタンダードジンのプレミア版(クラフト版)が出されているが、ボンベイの「スター」、品質では「イイネ」。ストレートで味わいながら、ちびちび飲みたい一品。