酒と宗教、一般に「禁酒を教義とする世界」を思いおこす。イスラム教はもちろん、キリスト教や仏教でも「酒は心を乱す飲み物」として扱われることが多い。私、毎日心を乱されています。たぶん、どこかの宗教では打ち首獄門レベルだ。
日本の神様、仏様、比較的寛容なので命がつながっています(ありがたや、ありがたや)。御神酒、無礼講、通夜ぶるまい、献杯、般若湯等々、日本の庶民は、宗教の中でも、上手に酒を利用している。当然、行き過ぎは駄目、これを教えるのも宗教の役割か。
このエギュベル、フランスのトラピスト派エギュベル修道院で作られている。ウイスキーも、当初は「薬酒」として、修道院で造られたと言う。「薬酒」というのは微妙で、修行のため、布教のため、(当時は)麻薬的な素材も含まれていた?。
宗教と酒を論ずることは、かなりハイレベルで、軽々しく踏み込める世界ではない。踏み込めないので、飲み込む。甘い!、しかも、砂糖の甘さ。いつか吞んだシャルトリューゼ(ウイスキーベースの薬草酒?)も結構甘かった。
現代、甘さが溢れている。甘すぎるものは敬遠されさえする。かつて、(日本でも)甘いものは、貴重なもの、特別な時にしか出されなかった。修道院としては、この甘さが必要だったのではないか。修行の活力源としても。リポD感覚。
ファイト~いっぱつ!、「エギュベル G」。明日の修行(仕事)、がんばるぞ!。