ボタニカルのちゃんとした説明(製造工程も含めて)は、ちゃんとした資料を参照して頂きたい。おすすめは→リカーページかな。これからは、私の感覚での説明です。
かなり乱暴な言い方をすれば、ジンは「アルコール濃度の高いベーススピリッツにボタニカルで風味付けしたもの」。ボタニカルは、「草根木皮」「薬草成分」「香りづけ」などと和訳されるが、「風味付けの材料」で良いと思う。
ボタニカルがあるからこそ、ジンは広がりがあるし、面白い。礼儀正しいボタニカルもあるし、とんでもないボタニカルもある。ボタニカルにも色々あるが、私なりに ①ジュニパーベリー、②ベーシックボタニカル、③クラフトボタニカル。
①は必須で、ジンである証し(あかし)、②は、スタンダード(ドライ、ロンドン)ジンで古くから使われ、クラフトジンでも使われることが多い。③は、何でもOK。地域特産物であったり、昆布などの海産物であったり、思いつきであったり。
ただ、ドライジンでもジュニパーだけのものもあるし、クラフトジンでは②を無視しているものもある。②には、アンジェリカ、コリアンダー、カルダモン、リコリス、オリス、シナモン等があるが、機会があったらちゃんと紹介したい。
これだけ多様なジンの世界、(良い意味での)いい加減、自由。ボタニカルによって、その幅は無限に展開される。猫も色々です(人も)、個性を楽しむのがジンの世界、その源となっているのがボタニカル。人生の風味付けです。
モデルは、厭々ポーズをとる「ももちゃん」、ジンは「ヘルノ オールド トムジン」。