イタリアのジンであるが、何とも情報が無い。1897年のレシピを基に作られ、ボタニカルは、アニス、グローブ、シナモン、メース(メイス)など・・・くらいしかわからない。海外のサイトもたいしたことが書いていない(ようだ)。
ナツメグ(ニクズク科)の実のまわりにある赤い色の種皮が「メース」で、香辛料のナツメグは、種子の中の「仁」を使う。植民地時代、オランダ本国が、ナツメグに代えて値段の高いメースに植え替えるように指示したという(笑)。
ラベルの真ん中に「Ginepria d' Olanda Gin 1897」とある。ジン発祥の地オランダからイタリアに渡り、独自の発展を遂げたジン、ロンドンドライジン系とは異なる!ということか。オランダは、英語ではネザーランド、ところが、イタリア語ではオランダなのです。
いかにも、クラシカルな装いで、くすんだ色合いのラベル、下の図柄もくすんでいて、何が描かれているのか、わからなかった。キャップも紐で封印されたコルク。クラシカルな装い?、描かれている女性の様も。
飲んでびっくりです(香りも)。これ!、何日か前に味わった、あの味、「お屠蘇」そのものです。成分で比較しても良くわからないが、「やばいくらい」お屠蘇です。甘味(アニス?)もあるので、ミリンを入れなくてもお屠蘇味、めでたしめでたし。