普段参考にしている、本4冊(「ジン大全」、「ジンのすべて」、「世界と日本のジンを知る辞典」、ガロア「世界のジン集合」)、そのすべてに紹介されている銘柄は少ない。このジンは、それをクリアしているばかりで無く、ボトルの首には、日本語の解説もぶら下がっている(写真)。ネット情報も豊富だ。
英雄ジークフリートの逸話は、それらの紹介に詳しいが、「菩提樹の葉」がキーワードとなっている。ウィキペディアのジークフリートの解説は全く理解できなかった(ヨーロッパの深い歴史観)。前置きが長くなったが、その菩提樹の花をボタニカルと使用しているドイツのクラフトジン(ラベルにも菩提樹の樹、たぶん)。
日本語の公式ページにテイスティングノートも記されている。ちょっと紹介(抜粋)「ダイダイを思わせる香り、カルダモン、ジュニパーのアロマ、新鮮なラベンダーが土を思わせるジンジャー、アンジェリカの根と出会いを果たし、繊細であたたかな菩提樹の花のキャラクターでフィニッシュを迎えます。」
これを見てから、飲みログを書くのは難しい。全体的にはしっかりとしたドライジンだが、「何かを秘めた上品さ」、ちょっと酸味と薬味を帯びたフローラルな香り、不思議で微妙な甘さ(菩提樹の花?)が後を引く・・・。
表現が難しいが、なかなかの逸品です。フル・ハードボディのクラフトジン、飲み応えがある・・・、ドイツだ。青森市のジークフリートというお菓子屋さん、銘菓「青い森」、これもなかなかの逸品です。さっぱりとした甘塩味、ジークフリートの肴に良いかも。