ジンのベーススピリッツ(高濃度のアルコール部分)の材料は、何でもOK。一般的には穀物(米も)ですが、リンゴ、ブドウ等の果物、ラム素材のサトウキビ、焼酎系の芋、アルコールが得られれば、何でもOK。
ただ、従来のベーススピリッツは高度に精製されるので、香りも残されない(香りはボタニカルで)。ただただ、近年のクラフトジンは、ベースの特徴を生かすものが多く出てきている。日本酒由来、焼酎由来、海外のクラフトジンでもあえて素材の「クセ」を残そうとする傾向もある。
そして、このジン、ベーススピリッツの材料は、ミルクからチーズを造る際にできる「ホエー」、ヨーグルトの上澄みでもある。これから、どの様に高濃度のアルコールを生み出すのか、説明を読んでも良くわからないが、ビックリではある。
これに18種類のボタニカルを仕込んだのが、これ。開ける前から期待!・・・。申し訳ないが、私としては、ちょっとがっかり。ほんのりとした甘さがミルクを感じさせるが、もっと「クセ」のあるクラフトを望んでいた(せっかくホエーなのだから)。美味しいけれど
製法的に色々と難しいのでしょう。しかし、この挑戦、そして、このラベルと鑞風の封印のデザイン(偶蹄目の爪)で満足。「べごまなぐ」は、津軽弁の直訳で「牛の眼」ですが、めごくて愛嬌のある表現です。