宮崎県で150年近く焼酎を造り続けてきた「黒木本店」の別屋(分家)、「尾鈴山蒸留所」が2020年に販売したクラフトジン。黒木本店は「百年の沈黙」、尾鈴山蒸留所は「山ねこ」など、人気の焼酎の蔵元として知られている。
ベーススピリッツは「山ねこ」のみを使用し、これに地元の金柑、日向夏、ゆず、榊(さかき)など8種類のボタニカルを漬け込み、再蒸留したとある。榊は、古くから神事に用いられる植物で、黒木本店の先祖が神主であったことにもよるらしい。
飲んでみると、「焼酎感120%のクラフトジン」。日本のジンは、焼酎をベースにしたものが多いが、その中でも芋焼酎の主張が際立つ一品。加えて、ボタニカルも負けてい無くて、非常に濃厚な仕上がりとなっている。
従来のドライジンや欧米のクラフトジンなどとは別物です。焼酎で良いじゃん!と言う気持ちにもなりますが、色々なチャレンジのひとつとして受け止めていきましょう。そこがジンの寛容さです。差別なしでいきましょう。