教科書でお馴染みの「出島」。1812年、オランダの商館長ヘンドリックドゥーフ、戦争で本国を失い補給を絶たれてしまった。ジンを飲めない!。見かねた長崎奉行所の目付「茂伝之進」が見よう見まねでで日本国最初のジンを製造した。
当初のジンの情報も少ない中、復刻版「伝之進」ジンは想像に妄想を重ねて創造したもの。どの程度再現しているのかわからない、が、造ろうとした意気込みが素敵。ボタニカルなどの材料は、ジュニパーベリー、コリアンダー、アンジェリカ、醸造アルコール、焼酎、ザラメ糖とある。
セピア色の液体を飲んでみる。期待していなかったのですが、美味しいです。甘味はあるものの、それ程では無く、ジュニパーの苦みと相まって、シンプルに美味しい。オランダの商館長がどう思ったのかわからないけれど、きっと喜んだことでしょう。
私の酔っ払いの頭の中で、当初のジンと復刻版のジンとがごちゃごちゃになっている。いずれにしても200年後のジンブーム、伝之新さんがジン之新さんになるくらいビックリです。楽天などでは売り切れですが、個別の酒屋通販ではまだ買えそうです。