明石市、日本標準時の基準となる「東経135度のまち」と言われ、その地の「明石酒造株式会社」が造ったジャパニーズクラフトジン。ドライジンではあるものの、巧みに自社の特徴や日本らしいボタニカルを取り込んでいる。
ベーススピリッツは「グレンアルコール」とあるので甲類焼酎系かと思うが、飲み味は日本酒感さえある。実は、隠し味として、蒸留した純米酒を少し加えているとのこと。隠し味?、ちゃんとその風味を感じることができる。
これは多様な種類を展開する「明石酒造」の旨狡い(ずるい)テクニックだ。ボタニカルにはドライジンの基本となるジュニパーベリーなどに加え、紫蘇、柚子、煎茶、梅、山椒が使われている。和のボタニカルとしては王道だ。
ストレートで一口。詰まっています、濃厚です。柑橘系の酸味、スパイスの刺激、ジンらしい苦み、おおらかな甘味は日本酒?。今やレトロなサイケ文字と垢抜けない?デザイン、逆に新鮮味を感じる。ラベルに惹かれて買ってしまった。私の標準時は昭和。