このジン、造り方に特徴があるというものの、基本的にはオーソドックスなロンドンドライジンである。が、最後にきゅうりとバラの花びらのエキスをブレンドした(してしまった)。従来のジンファンにとっては、反則技!。
「ありえへん!!」の世界であるが、これが、クラフトジンブームのきっかけを作った。自由な発想、アイデアの世界、ジンの可能性を見いだした功労者とも言える。今でこそ、そう言えるものの、当初は反発もあっただろう。
しかし、最初に「きゅうり」と聞いた(見た)時には、耳(目)を疑った。日本人にとって、キュウリは野菜であり、せいぜい、「生ししゃも」の香り。ところが、西洋で、「キュウリ」の香りは、それなりに認知されていたらしい。
飲んでみる。最初は良くわからなかったが、飲むにつれ、きゅうりの「青くささ」と上品な甘さ(バラ?)が湧いてくる。4杯目、結構きゅうりだ。造った方の意図はわからないが、日本人にとっては「庶民的な味わい」だ。
きゅうり好きには、ありがたい「楽しい一時」となるが、本格的なジンを求める方には邪道かも。味噌を付けたきゅうり、きゅうりの漬け物(浅漬け、古漬け)を肴に頂いたが、実に合う。次回の記事は、当然きゅうりの【づけジン】。期待大!!。
ボトルには、お洒落なリーフレットが付いているが、飲んでしまってからは解析不能。ネットでも公式な説明等があるので、そっちを見てください。私のお薦めは、夏でも常温のストレート、きゅうりを実感できます。ただ、お好きな飲み方で。
青くさい酒、変な感じでです。青くさい夢でも見ましょうか、Zzzzzz。