文旦、柑橘の中でも変わった素性を持つ。多くの柑橘類は、様々な交雑を経て作り出されているが、文旦は交雑されていない「原種」である。夏みかん、グレープフルーツ、ハッサクなどには「文旦」の血が流れている。
原種なのに、こんなに美味しいのか!と思ったが、栽培している中で優れたものが選抜され、今や、贈答用は1個数千円するものさえある。江戸時代に中国から渡来したが、その際に謝文旦という人が関係していたらしい。標準名は「ザボン」。
ウイルキンソンジン47.5%100mlにザボン果肉100gをドボンと入れ、冷蔵庫に置いた。ちょっと忙しくて、【づけジン】としては長めの2日目に飲んでみた。柑橘に失敗はない。爽やかな香りと心地良い味わい。炭酸割りは最高です。
【づけジン】で残った残渣(ざんさ)、一般には味が出てしまい美味く無いが、文旦の果肉は結構いける。「ザボン」、元々は「シャボン」で、これも謝文旦から来てると言う。偉大なり、謝文旦さんである。