寄せ木細工の組子柄、クラフトジンらしい趣向の素敵なボトル。ラベルの貼り方も丁寧で、ガラスに彫られたものかと錯覚してしまう。首もとのアクセントも洒落ている。あまりボトルが素敵だと、開封するのがもったいない・・・。
アメリカはシカゴのクラフトジン、その原材料の全てがオーガニック(有機栽培によって生産された農産物)。アルコール(ベーススピリッツ)の原料となる穀物類、発酵に使われる酵母類、もちろんボタニカル(風味付け)の素材も。
オーガニック、特に欧米では健康食品としての市場価値は大きい。いい加減な酒飲みにとっては、ちょっと潔癖すぎる感もあるし、酒を健康食品と言って良いのか?とも思うが。まあ、気持の問題として受け入れましょう。
ボタニカルは13種類で、その中に「グレインズ・オブ・パラダイス」という香辛料が含まれている。直訳すると「天国の種子(穀物)」、ギニアショウガが一般名で、胡椒のような辛みとカルダモンのような香りがあるという。
開封時には、柑橘系の甘い香りを感じたが、口に含むと結構ドライ、後から薬酒感のある奥深い味わい。結構個性のある部類かと思ったのだが、紹介サイトでは「ライトでシトラス系の爽やかな風味がありつつ、丸みを感じる優しい味わい」とある。
これを読んでから飲み直すと、そんな風にも感じる。加水したり、お湯割りにするとなおさら。飲み方、状況、体調?などによって感じ方が違う、多面的、それだけ奥深い?、カクテルなどにしたらもっと変化するかも。