「イースト」のボタニカルは、「ボンベイサファイア(スタンダード)」に使われている10種類に、レモングラス(タイ産)とブラックペッパー(ベトナム産)を加えた12種類となっている。基本は守りつつの、「プラスα」スタイル。
2つのボタニカルを加える方法は、ボンベイサファイアでは二番煎じ。「スター オブ ボンベイ」では、「ベルガモット」と「アンブレッドシード」を足して高級感を出している。「イースト」の場合は、エスニック感を期待してか。
ラベルには「東」、漢字を知らない西洋人が、見よう見まねで書いたような「東」。ジンは、大英帝国時代、香辛料を求めての大航海が起源ともなっている。その香辛料を使っての「イースト」、東方(東アジア)への憧れが溶け込んでいる。
「スター オブ ボンベイ」と比較して飲んでみた(ストレート、ロック)。なかなか難しいが、「スター」のほんのり甘い華やかさに比べて、スパーシーでドライな「イースト」と言ったところか。
基本がしっかりしているので、じっくりと味わえるドライジン。1000リットルというのも酒のみにはありがたい。「ムギオのお酒探訪」に詳しいので、興味のある方は覗いてみてください(下記)。