一昔前まで、「クラフト」と言えば、手芸品、工芸品、民芸品、ペーパークラフトなど、手作り感覚のアートを表現するものであった。大量生産品で無いビールを「クラフトビール」と称し、一気にクラフった、ジンも。私、最初は抵抗があったのだけれれど、慣らされてしまった。
この「よきつき 令月」、日本酒から造られたベーススピリッツに、長崎の果物(温州みかん、レモン、びわ、苺)と、由緒ある「梅ヶ枝酒造」にちなんだ「梅の古木の枝」をボタニカルとしている。① びわ、苺、梅の枝、中身は当然クラフトだ。
② 外箱が「ペーパークラフト」、捻れた立体型で、作るのにも苦労があったことだろう。③ 青いボトルも流れる様な型取りが新鮮なクラフトガラス。④ ラベルもクラフト、段ボールのような白い紙の上に幾何学的なデザインの図柄。
究極は、⑤ 水引、これこそ民芸品(描いているのでは無く、ちゃんと作られ、締められている)。⑥ 締めのクラフトは「名前」、「令月」は、何事をするにもよい月。めでたい月という意味だが、これを「よきつき」と読ませる言葉のクラフト。
驚異なのは、②以降の「クラフト」は、梅ヶ枝酒造のHPにも、どこにも紹介されていないこと(どうして?)。ここまでこだわったクラフト職人に拍手。温州とレモンの柑橘感とビワ?苺?のほんのりとした甘みが美味しい。梅の枝は、さすがに?