タンカレーのサイドバージョン。ラングプールは、「ラングプールライム」をボタニカルとして使っていることに由来する。スダチより大きく、濃いオレンジ色で美味しそうに見えるが、強烈な酸味があるという。日本では「姫レモン」として僅かながら流通している。
果皮には山椒のような香りがあり(山椒はミカン科です)、苦み走った大人のシトラス。タンカレーを基本とし、ラングプールライム、ベイリーフ(月桂樹の葉、ローリエ)、ジンジャ―を浸漬、再度銅のポットスティルで蒸溜して造られている。「柑橘風味のタンカレー」です。
タンカレー愛好家の私にとって、これは無い。タンカレーのイメージが崩壊。結構柑橘が強く、しかも砂糖甘い。あの独特で奥深いタンカレーの姿は無く、安っぽく感じられてしまう。タンカレーをベースにしたシトラスカクテルなら、もっと美味しいと思う。
ただ、それなりの需要はあるらしく、たぶん飲み方なのだろう。ちょっと飲んでいるうち、この風変わりなライム、生で味わってみたいと思った。柑橘の多様さも面白い。写真の右は旧ボトル、左が現在のボトル。1リットルと750ミリリットルがある。