これまで、ぶどうをスピリッツベースとするクラフトジンをいくつか紹介してきた(下記)。その際(ちょこちょこ)顔を出してくるのがこの「グラッパ」。個人的には全く知らなかった「グラッパ」、その本体を飲んでみた。
裏ラベルの写真にあるように、区分は「ブランデー」。グラッパ (grappa) 、EUの法律では「イタリア産」と規定されている。一般的なブランデーとは違い、ブドウの搾りかすを発酵させて作る。要するに、「かすとり」から造る蒸留酒、alc.濃度は結構高い。
イタリアではポピュラーな酒らしい。飲んでみると、これ「焼酎」です。匂い、味、焼酎です(芋に近い?)。ブランデーに区分されているが、ナポレオンなどの高貴で妖艶な甘さとは縁遠い。これを「ブランデー」というのは無理。焼酎です。
日本の焼酎メーカーがクラフトジンにチャレンジする状況と類似する。グラッパも、ちょっとジュニパーベリーを加味すればジンとなる。日本には「ガラッパ」なるジンがある(無関係)。