渋柿は渋を抜かないと食べられない。「干し柿」など、色々な方法があるが、焼酎を使った脱渋(だつじゅう)も一般的だ。ヘタを焼酎にちょっと浸して、ビニール袋で密封する。と言うことで、ジンでも脱渋できるのか試して見た。
北東北では、甘柿は栽培できないとされている。今回使用した(頂いた)柿も、本来は甘柿とのことだが、雪降る頃になっても渋くて食べられたものではない。ただ、近年改良された「早秋」などの極早生品種は、当地でも十分甘くできる(晩秋ですが)。
使ったのは、しぶぬき職人(焼酎:アルコール47%)、ギルビージン(47.5%)、ギリアムズジン(写真にはない、41%)、ついでだったので、アブサン(70%)、ホワイトラム(45%)、ブランデー(39%)も使ってみた。
もしかしたら、それぞれの酒の香りがつく?ことも期待して。約20℃の室温に置いて、1週間。全ての柿で、見事に渋が抜けていました。甘くてトロッと、美味しくできあがった!、ものの、酒の種類による違いは全くなかった。
渋柿が渋いのは、含まれる「タンニン」が口の中で溶けるから。ヘタから入ったアルコールは、酸化して「アセトアルデヒド」に変わる。これが「タンニン」と結合して溶けない物質となる。結果的に食べても渋みを感じないことと、相成る。
「アセトアルデヒド」!聞いたことがある。そうです、二日酔いの元凶物質です。アルコールが体の中に入ってアセトアルデヒドになる。人も柿も同じ。ヘタに浸して残った酒6種類、全部混ぜて飲みました。私も甘い人間になった?。もともと甘っちょろかったです。