イギリス、ウエールズの国立公園ブレコン・ビーコンの中に位置する「ペンダーリン蒸留所」で造られている。ウエールズ →→、ウエルッシュ・ウイスキーというのがあるが、ジンはあまり出てこない。イングランド、スコットランド、アイルランドのジンは山ほどあるのに。
イングランドの隣なのにジンの情報が極めて少ない。「ウエールズのクラフトジン」でググると、ほぼこのジンだけがヒットする。ペンダーリン蒸留所、100年ぶりにウエールズでウイスキーのシングルモルトを復活させた蒸留所として有名だとか。ウエールズは酒自体に淡泊?(私は状況を十分理解していません)。
そんな?所で造られたジン、微妙な立ち位置を感じる。飲んでみる。非常にマイルドなドライジンです(強烈な主張はない)。が、このボトル姿、イングランドでもスコットランドでもアイルランドでもない!と主張している様にも思う(勝手に)。
特殊な地域的状況の中でのシックな様相、マイルドなボタニカル感覚、見ていても、飲んでみても、落ち着きます。津軽の「こぎん刺し」に通じる一品。トゲトゲを追求するジンもある中で、落ち着きを探すジンもあるのがジンの魅力です。言わないけれど言っている、素敵な世界です。
ウエールズ、かえって興味を持ちました。人口は、イングランドの5%程度の350万人強、面積は四国ぐらいで、約20%は国立公園。そして、ラグビーが強い。ウエールズのジン、もうちょっと探してみます。